キチガイパチンカスの正義感

パチスロ日記ではない日記を書こうと思う。

昨日、はま寿司に行った。

初めて行った。

はま寿司は、すき家やなか卯などを経営するゼンショーホールディングスという会社の回転すしチェーンだ。

仕事などの飲みでは回らない鮨屋へ行く私なのだが。(自慢)

たまには回転すしで食べようとなった。

行ったのは21時ごろ。

国道にあるはま寿司。

日曜なのに21時でも少し並んでいた。

私は並ぶのが絶対的に嫌いなのだが、たまたま通りかかったのではなく、せっかくわざわざ目指して「はま寿司」に来たのでお持ち帰りをしようと並んだのであった。

レジには、スマホやキャッシュレスなどの説明?応対?などで大渋滞。

クソババァやクソガキどもが会計ごときにいちいちスマホを見せながら渋滞を作りやがる。

さっさとせぇ糞がッ!

と、心の中で思いながら並んだ。

私の番が来た。

受付をしてくれたのは、見た目が17歳くらいの女子高校生アルバイト。

「持ち帰りをしたい」と説明すると、とびっきりの笑顔で対応してくれた。

彼女はレジ渋滞でもテキパキと行動、お金を出すのに時間がかかるババアの隙を見て、持ち帰りや他の業務を並行していた。

うむ。

コイツは仕事ができる奴だ。

今すぐスカウトしたいレベル。

私はそう感じた。

 

お持ち帰りの注文を記入。

  • 寿司15皿(30カン)
  • 贅沢セット12カン盛り合わせ

を注文した。

「21時半ごろ取りに来てください💖」

との事だった。

とびっきりの笑顔。

私はハッキリ言わせてもらうが年上熟女派である。

ロリコンではない。

私がアラフォーになっても、40代女性を求めている。

50代女性でも綺麗なら元気にボッキだ。

そんな推定17歳の素晴らしい接客に笑顔になり、わかりましたと店を出た。

そして店を出る前に、お会計をした。

1800円位だった。

 

 

めちゃくちゃ安い。

 

 

店も混んでいてバタバタしていたので、その時は安すぎる事に全く気が付かなかった

そして私はパチンカスなので、近くのパチンコ屋で羽根物を打ちながら待機をした。

1000円で20分ほど遊べた。

TOKIOスペシャルで3Rだった。

 

21時半にはま寿司に戻り、受け取った。

まだ混んでいた。

凄い。日曜の21時半にもこんな人が多いのか。

 

速攻で家に帰ってネタを見た。

 

綺麗だ。

 

 

こんなに綺麗なネタなのに安くていいのだろうか?

本当にそう思えた。

くるくる寿司は滅多いくことはないが、もちろんスシロー、カッパ寿司、くら寿司など行ったことはある。

ただ、出てくるネタは水っぽいし、とにかくマズイ。近所にあるスシローなんか最悪なイメージしかない。二度と行かないと言って本当に行ってないし今後も絶対に行かないだろう。

くら寿司もクソガキの遊園地のようになっている。我ら酒飲みギャンブラーであるパチンカスが行くようなお店ではない。

カッパ寿司は昔は美味しかったイメージがあるが、結構前に久しぶりに行くと糞店に成り下がっていた。ルンペンのエサのような寿司だった。

そして私の地元には昔「しーじゃっく」というくるくる寿司が多くあったが、経営破綻したらしい。

 

いちいち説明が長くなって申し訳ないが、

 

これで1皿100円は安い。

 

安すぎる。

 

味もおいしかった。

 

ここで、あることに気が付いた。

 

「いや、やっぱ俺が注文したネタ、1800円のはずがない。安すぎる。何かの間違いや」

 

計算した。

 

  • 寿司15皿(30カン)×100=1500円
  • 贅沢セット12カン盛り合わせ×1000円

 

やはり、15皿分のお会計しか払っていないのではないか?と。

 

1皿100円だが、160円の物も買ったので1800円。

これにプラス、贅沢12カンセットを注文したのだ。

 

つまり、贅沢12カンセットの1000円が、計算に含まれていない事に気が付いた。

 

レシートは捨ててきたので持っていない。

控えの伝票を見た。計算すると、やはりそうだった。

うん、間違いない。

贅沢12セットが含まれていなかった!

ここで、普通のキチガイならば

 

ラッキー!

タダめし!

 

儲けた!

店員バカやん!

 

ゼンショーザマァw

 

 

と思うのが当然だ。

 

しかし私はとてつもなく無性に

申し訳ない気持ち

になった…。

なぜだろうか?

この気持ち。

 

それは

あの

レジの女の子の

接客が

とても

素晴らしかった

からだ。

 

混雑なのに一生懸命仕事をし、こんなキチガイパチンカスにも笑顔で迎えてくれた。

私は彼女の名札を覚えていた。

 

彼女は、佐藤さんだった。

 

日本全国第一位である、佐藤さんだ。

 

おそらく日本で200万人弱いる佐藤さんの中で、一番可愛い佐藤さんだ。

 

珠緒ではない、藍子でもない、仁美でもない、ごはんでもない。

 

控え伝票を見ると、やはりサトウと書いてあった。

 

そして私の名前と電話番号も伝票に記入していた。

 

ここで私は思った。

 

「ゼンショーホールディングスレベルの大企業だと、レジ伝票などツーツーだろう。

どんぶり勘定では無いので、ミスが分かってしまう。

それだと、あの佐藤さんがミスした事が分かり、店長に怒られてしまうかもしれない…」

 

と。

 

「もしかするとレジと伝票の金額が合わないので、自腹で釣銭を合わせさせられているかもしれない…」

 

と。

 

「大手企業だがアルバイトには厳しいブラック企業なのかもしれない…」

 

と。

 

パチンカスキチガイは、さすが被害妄想が激しい。

 

ここで私は、おのれの正義感に問い合わせた。

 

すると、私は

 

「今すぐ贅沢12カンセット分を支払いに行こう!」

 

と思ったのだった。

(決して佐藤さんの顔をもう一度見たいわけではない)

バイクに乗り、先ほどのはま寿司へ戻った。

バイクで10分ほど。

到着。

パチンカス「すみません、先ほど持ち帰りしたものなのですが、佐藤さんいらっしゃいますか?」

すると若いバイト(男)が

「佐藤さんはもう帰られました。」

と言うのだった。

時間は22時半過ぎだった。

やはり女子高生だったのだろう。

22時以降、未成年はアルバイトが出来ないのだ。

(私は高校時代から地元の焼き鳥屋で深夜までバイトしていたぞ)

 

佐藤さんがいない。

ピンチである。

 

一応他のアルバイトにあーだこーだ説明した。

すると、店長を呼んできますとのことだった。

店長が来た。

パチンカス「すみません、先ほどお持ち帰りをさせていただきました、キチガイと申します。15皿と贅沢12カンセットを注文しましたが、支払ったのが安いことに帰ってから気が付きました。私は1800円払ったのですが、どう考えても2800円です。なので差額を払わせてください。」

 

店長「すみません、確認いたしますね。」

 

店長「・・・あれ、贅沢12カンセットの注文は、レジには入っていないようですね。本日の持ち帰りに関してもそのような注文は入ってませんので。」

 

パチンカス「ん?どういうことですか?」

 

ここで私は、こう思った。

もしかするとこれは、佐藤さんが故意に持ち帰りレジを打たず、ピンハネしているのではないか?と…。

私の焼き鳥屋バイト時代も、こんな事は良くあったからだ。

やばい。パチンカスの正義感のせいで、佐藤さんがネコババだったことがバレてしまう…と。汗

 

不覚にも、一瞬ドキドキしてしまった。

 

やましい事を考えると、人間はなぜかドキドキしてしまう。

 

出会い系サイトで援助と待ち合わせした時のドキドキ。

 

競艇のド本命1点買いに3万円賭けたドキドキ。

 

競馬の複勝5万円のドキドキ。

 

チャリをカサ鍵で盗もうとした時のドキドキ。

 

原チャリを盗もうとするヤンキーに脅されローソンのハサミを買いに行かされた時のドキドキ。

 

 

やはり窃盗のスリルは中毒性があるというのは、このことである。

 

しかし私のキチガイ的思考は甘かったのだった。

 

もちろん佐藤さんがキチガイなわけがない。あの笑顔の奥に、悪魔が潜んでいるはずがない。

 

安心してください、ただのレジ打ちミスですよ。

 

店長は「申し訳ありません」と言いながらも、私は別にクレームを言いに来たわけではなく、むしろ笑顔だったので店長もどう対応していいのか分からなくなっていた。(笑)

君は何をしにきたのだ?と言わんばかりの困惑した表情だった。

 

ここで私はこう言い残した。

 

パチンカス「ただのレジミスなんですね…なるほど。

いや、担当してくれた佐藤さん、わかりますよね?

あの子、めちゃくちゃ最高の接客でした。

お店にとっても財産であり宝ですよ。

忙しかったのにも関わらず、丁寧且つ迅速な対応でね。

他のお客さんにもイライラせず、笑顔でしたよ。

本当に素晴らしかったです。

一生懸命だからこその、打ちミスがあったのでしょう。

私は彼女の頑張りが嬉しく印象に残っていたので、支払いに行こうと思ったのであります。

これがもしも横柄・横着な接客だったら、私は当然支払いに戻る事はありませんでした。

どうか彼女を責めないでほしいです。」

 

店長「ありがとうございます。あの子はとてもいい子です。もうお支払いは結構です。レジも打っていなかったので、伝票に誤差はありません。是非、贅沢12カンセット、食べてください。そしてまたご来店ください。」

 

パチンカス「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて今回は頂いておきます。また必ず来ます。」

 

店長も最高だった。

 

今の時代、行き過ぎた正義感がSNSなどで猛威を振るい、気持ち悪い世の中になっている。

私は、キャッシュレスは大反対だ。

現金で物を買う喜び、そして現金を受け取る時の笑顔。

人間は、いや日本人は、真心の接客で、お金を扱うのだ。

これが商売である。

 

もしも私がキャッシュレス好きで無表情・薄情な人間だったら、あの佐藤さんの笑顔に出会っていないのだ。

私は人の目を見て会話をしろと親から教わった。

私がスマホに夢中、キャッシュレスに夢中だったら、佐藤さんの目を見ていなかったはずだ。

つまり絶対に返金なんかしに行っていないのだ。

 

現金で世の中が動くからこそ、人間味が成長するのだ。

 

はま寿司の佐藤さんの瞳の奥は、希望と真心に満ち溢れていた。

 

おそらく17歳であろう佐藤さんも、これから社会に出ていく中で、あの笑顔は最高で最強の武器になる。

 

はま寿司は最高だった。

 

以上。